韓国での決済方法はカード払いが一般的です。
今訪日韓国人はかなり多いですが、仮に旅行先の店舗がカード払いに対応していないと、行き先の一つにカウントされないなんてことも・・・
また訪日韓国人が現金を所持しておらず店舗に来店し、カード払いに対応していない場合、不要なトラブルに発展しかねません。
韓国人からすれば・・・
「この店舗ではカード支払いができないんだ・・・それなら別の所に行こう」となってしまいますよね。
今回は、韓国人がよく使う決済方法について記事をまとめました。
これを機会に、韓国人がよく使う決済方法を知り、その決済システムを導入することでトラブル回避と韓国人の集客&客単価アップを図りましょう。
目次
韓国ではどのようなカードを使用しているのか?
韓国人は訪日した際、両替手数料がかかる現金より、便利なクレジットカードで決済していることが多いようです。
クレジットカードのブランドは、新韓(しんはん)カードがもっとも多く使われており、その他VISA、Master card、American Expressといった国際的なブランドに加え、日本のJCBも利用可能のようです。
新韓カード
日本と韓国の決済方法の違いを比較検証
どこでも使用可能!韓国のクレジットカード
韓国ではデパートや免税店、コンビニエンスストア、スーパーマーケットのほか、多くの個人商店やホテル、病院、タクシーでクレジットカードが利用可能です。
また都市部だけではなく、地方でもカード支払いが可能です。そのため海外に旅行した際もカードのみで現金を持っていない人も多少なりともいるようです。
韓国人がよく使うチェックカードって!?
弊社の韓国人スタッフによると、韓国人は国内では小学生から大学生まで、クレジットカードではなくチェックカード(いわゆるプリペードカード)を普通に使ってるようです。
このチェックカードは、基本的には日本のキャッシュカードと同じ仕組みですが、VISA、マスター機能が付いていたり、100ウォン単位(10円単位)まで決済が出来たり、全国のバス、地下鉄、タクシーでも使えるといった違いがあります。
そのため主な国内での決済方法はカード決済だそうです。
韓国政府が運営するカード促進の施策
カードの利用控えに付く番号を対象に、毎月抽選を行い、賞金が当たるという宝くじシステムも韓国政府主催のもと行われています。
少額利用でも抽選券になるため、韓国では10,000ウォン(約1,000円)程度の買い物でもマメにカードで支払うという習慣が根付いているようです。高額な買い物での利用が多いといわれる日本のクレジットカードの使い方とは対照的です。
脱税防止策の一環
カードによる決済は売り上げ記録が正確に残ることから、クレジットカード加盟店の増加は韓国政府にとって脱税防止策にもなっているようです。韓国では1999年から一定の売り上げがある事業者にはカード決済導入が義務付けられ、利用可能な店舗が増えたことでカード利用の利便性が向上しました。
参考記事:クレジットカードよりも税制優遇のためチェックカードが大人気… 二桁の伸び
2018年3月7日、韓国銀行が発表した「2017年度支給決済動向」によると、昨年チェックカード一日平均利用額は4660億ウォンで、前年より10.0%増加しています。これは前年(15.2%)に続く二桁の増加率のようです。また、発行枚数は2017年末基準で1億2719万枚とクレジットカード発行枚数9946万枚を上回っています。
韓国銀行は、クレジットカードに比べ2倍の高税制優遇や年会費が無料でありながら、クレジットカードと並ぶ付加サービスを提供しています。また信用供与チェックカード(ハイブリッドカード)奨励など、政府の政策的支援をはじめ、カード会社の様々な新商品が登場したことにより、チェックカードの使用数が増加したのではないかと分析されています。
そもそも韓国政府がカード決済を奨励したきっかけは?
韓国が世界でも有数なカード大国であることは広く知られていますが、そもそもなぜそこまでのカード大国になったのか。
クレジットカードが普及し始めたのは、ここ20年ほどのことなんだとか。1997年のアジア通貨危機以降、韓国政府は内需拡大のためにカード取得や利用の規制を大幅に緩和したようです。
加えて、クレジットカードの年間利用額に応じた所得税控除の制度を設けたことなどによりカード決済が一般化したといわれています。
前述した通り韓国ではクレジットカードで宝くじのような機能を導入したために、国民の借金率も高く20歳代でクレジットカードの借金でどうにもならなくなり、自己破産する若者や自殺者が増加しました。
自己破産者が増えると言うことは、クレジットカード会社が、借金を踏み倒されることになるので困った状況になってしまいます。国内経済にも影響してくることなので韓国政府はクレジットカードでなく、デビットカードを利用するように呼び掛けているのです。
デビットカードであれば借金をしないでカード決済が可能である上に、宝くじの利用伝票も発行されますから安全に利用出来ますからね。
まとめ
韓国国内ではキャッシュレスが進んでおり、多くの買い物をカード決済で行っている事が現状です。
訪日韓国人は日本の様々な場所に行きたいと考えているようですが、日本の場合は地方ではカード決済システムがまだ導入されていない事が多いために韓国人のお客様の行き先から外れているかもしれません。
もしまだクレジットカードシステム導入していない企業は、これを機会に導入を検討されてはいかがでしょうか。
インバウンドについて情報に関して、ご相談されたい場合は下記からお問い合わせください。
この記事へのコメントはありません。