中国は物乞いまでQRコード??中国のキャッシュレス化がものすごい

先日、ある企業の方とお話しした際、興味深い点がありました。
それは「中国人が訪日した際の、中国元の換金数がかなり低下した」ということです。

これは一体なぜなのでしょうか。

下記記事は、中国国内においてキャッシュレスの現状を中国検索エンジンであるbaidu(百度)から参照したものです。同記事によると中国国内の店舗ではスマホ決済が使われていることは当然で、屋台やお寺の浄財箱、挙げ句の果てには物乞いまでもQRコードを利用したスマホ決済が使われているようです。

参考記事:「凄い勢いで進む中国のキャッシュレス社会、既に想像の遥か上に到達」

中国のキャッシュレスの状況とは

中国のキャッシュレス現状とその理由

中国国内のキャッシュレス化が進んでいる理由は、最高額紙幣が100元(約1800円)と低い額な上に、偽札が多いことから現金にはかなりのリスクが伴うからだと言われています。

そのために中国では小さな店舗でも銀聯カードで支払いができるようになっているようです。

 

銀聨カードとは、中国を中心に拡大しているオンライン決済システムです。「中国銀聨(本社:上海)」は中国国務院の同意を得て中国人民銀行(中国の中央銀行で日本の日本銀行に相当)により批准されて2002年3月に中国の銀行カード産業の発展を目的として設立されました。

また中国のスマホ決済市場は「WeChat Pay」「Alipay」の2つがしのぎを削りあっています。

WeChatPay(微信支付)とは、中国版LINEと言われるインスタントメッセンジャーアプリ「WeChat(微信)」を運営しているテンセント(騰訊控股)が2013年8月から開始したモバイル決済サービスで、銀行口座情報を登録したユーザーがWeChat Payを導入した店舗等の商品やサービスの支払いや他のユーザーへの送金等をアプリ経由からできるサービスです。

Alipayとは、アリババグループが出している仮想通貨決済システムのことで、中国最大のECモールタオバオで使用することができます。Alipayは決済システムに特化したサービスであるため、セキュリティなどがしっかりしており、それがよく使われる秘密のようです。

2017年6月20日に日本銀行が発表した調査レポートでは中国都市部のモバイル決済利用率は98.3%を示しており、その中で、2016年のシェアは「Alipay」と「WeChat Pay」で88%を占めているようです。

訪日中国人が日本国内で使う決済方法とは?

中国国内ではキャッシュレスが進んでいるようですが、訪日した際どのような決済手段を用いているのでしょうか。

参考記事:「日本でWeChat Payが使えるお店まとめ」

上記記事によると、中国人買い物客による日本国内での支払い方法として浸透しているものは銀聯カードですが、日本の空港や百貨店などが相次いでAlipayやWeChat Pay (微信支付)を導入しています。

Alipayを導入する利点とは?

まずシステム面では、Alipayは販売業者にとっては客の代金未払の心配が無く、利用者にとっては偽物の商品を買ってしまった時に代金の支払いをしなくてもいいなど、信用面でお互いに利点がある電子商取引システムです。

AndroidとiPhoneのスマートフォン用のアプリがあり、ネット通販だけでなく店舗で買い物をしたときやレストランで食事をした時にも支払い方法として使用することができます。
また、スマートフォン同士で個人間のお金の送金もできるためバーコードリーダーを準備していない小さな店でも店主の個人のAlipayに代金を振り込んでもらうこともできます。

また電気代、水道代、インターネット代、携帯電話の利用料金、タクシー代、航空チケット代、海外への送金など生活に関わるほとんどの支払いでAlipayが利用できることも利点です。

決済手数料が無料のため、わざわざ銀行に行って電気代や水道代を支払う必要がないというのも大きなメリットです。支払いも簡単で、金額を入力してバーコードをスキャンしてもらえば支払いは完了します。

Alipayにチャージすることは簡単で、ネットバンキングでボタンを押せば即座にチャージが可能ですし、”快捷支付”という方法を使えば中国国内の銀行口座と関連付けができるため、口座からAlipayに即座にチャージ可能です。友人から多額のお金を送金されたときなど、Alipayから自分の銀行口座にお金を戻すことも簡単で、お金の受送信が簡単にできることが魅力です。

WeChat Payを導入する利点とは?

WeChat Pay(微信支付)を利用するユーザーのメリットは、お客様側は手数料がかからないことや、ユーザーが日本国内で支払う際に、スマホに日本円と人民元に換算された金額が表示されるなどの点にあるといわれています。

また、店舗側のメリットはWeChat(微信)の機能を用いて、集客に向けた取り組みを実施できることもあり、買い物客にWeChat(微信)を通じて最新情報やキャンペーンを配信するなどのアフターフォローを行うことが可能な点がAlipayと大きく違う点です。

基本的にコミュニケーションチャットツールがベースのため、利用者、そしてその利用頻度がとても多く、WeChatで全て完結できれば、利用者にとってもとても利便性が高いです。

ちなみに既存の中国人インバウンド客に対して、WeChat上でもう一度広告配信できる仕組みを弊社は用意しておりますので、ご興味がある方はお問い合わせください。

またWeChatの企業アカウントを取得することで以下のような機能も使用可能となります。
・クーポンのお知らせ
・最新記事配信
・GPS 連動店舗一覧表示
・予約システム構築
・EC販売直結
・HP直結

多くの利益をもたらす中国人の決済方法に対応していないと、思わぬチャンスを逃してしまいます。

まとめ

以上、中国で使われている決済方法。そしてそれらの利点などをまとめていきました。

日本は未だに現金社会ですから、決済面に限れば、中国から大きく遅れをとってしまっているようです。

 

また弊社ではWeChatを使った旅アトプロモーションのサービスを提供しておりますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。

http://iw-inc.jp/ecpr_china/

 

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