影響力の計算式とは。インフルエンサーマーケティングに関する面白い本があったのでご紹介

こんにちは。

福岡で海外マーケティング・PRの企業を運営している株式会社IW増田です。

ところで最近「インフルエンサー」という言葉をよく耳にするようになりましたよね。

インターネットが発達し、SNSやWEB上で個人が広い社会に向けて自由に情報を発信することができるようになったことから、ネット上で人気になって市場影響力を持つようになった人を「インフルエンサー」と呼びます。

つまり「ネット上の芸能人」ですね。

 

ではそのインフルエンサーが持つ「影響力」とは、実際どうやって測るのでしょうか。

果たして、フォロワーを何万人と持っている人を全部インフルエンサーというのでしょうか。

どのインフルエンサーにどんな商品PRを頼んでも、思ったような爆発的な成果が出るのでしょうか。

実際にはそんなことはありません。

変にインフルエンサーを活用したプロモーションを行って、無駄な費用をかける前に、皆さんに読んでもらいたい本があるので、ご紹介いたします。

これからの時代は「キーパーソンマーケティング」

今回ご紹介する本のタイトルは、「キーパーソンマーケティング」

著者は、「山本 晶(Yamamoto Hikaru)」さんという方です。

というか「晶」という字で、「Hikaru」ってすごい名前やな・・

この方は、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の准教授をされている方で、主に、webなどのマーケティングサイエンスに関して、研究されている方です。

この本では、インフルエンサーをキーパーソンという言い方で紹介しており、キーパーソンとはなんなのか。口コミとはなんなのか。ソーシャルメディアによりどう社会が変わったか。またそのキーパーソンの見つけ方から、効果的な活用の仕方など、詳しく書かれています。

全てのことをこの記事で紹介するのは、難しいので、少しずつ小出しにして、紹介していきたいと思います。

影響力の計算式を知っていますか。

この本では、インフルエンサーの条件を

  1. 口コミ受信者の消費行動に深く影響を及ぼすこと
  2. 多数の相手に影響を及ぼすこと

つまりインフルエンサーを影響の量と質の二つの条件を兼ね備えた消費者として、紹介しています。

その影響の量と質の計算式は下記です。

影響の量

まず影響の量は、

「ネットワーク規模(リーチ数)×情報の発信頻度」です。

ツイッターを例に挙げるなら、

「ツイッターフォロワーの数×情報の発信頻度(つぶやき回数)」

で求めることができます。

フォロワーの数をインフルエンサーの条件として、捉える方は多いと思うのですが、「情報の発信頻度」に関しては、案外見落とされがちなのではないでしょうか。

影響の質

この本では、「影響の質」を商品に関する当該製品・サービスに関するカテゴリー知識、関与、経験の総体と考え、総称して「消費力」と紹介しています。

これは僕の考えですが、実際のインフルエンサーを活用するプロモーションの場合「消費力」というのは二つのパターンがあると思います。

  1. 通販など商品を実際に紹介して販売まで繋げることが目的の場合:紹介した商品ページへのクリック数×コンバージョン数(商品購買数)
  2. 販売ではなくただ紹介して認知度をあげることが目的の場合:紹介した投稿のコメント数×いいね数

プロモーションの目的によって、多少違いがあると思いますが、実際「消費力」というものを実践で使える数式に落とし込むと、このようになるのではないかと思います。

要は、リーチ数、PV数がかなりあっても、コメントの数やいいね数、クリック数がやたら少ない投稿ありますよね?

それはここでいう「影響の質が低い」投稿ということになります。

影響力の計算式をまとめると

影響力(ユーザーの口コミ効果)

=発信力(量)×消費力(質)

=ネットワーク規模×発信頻度×消費力

=Reach×Frequency×Quality

 

 

 

 

 

 

上記のように求めることができ、この本ではその計算式を立体四角形に表して説明してくれています。
こうビジュアル化されるとすごくわかりやすいですね!

 

この本で学んだ大きなことは、インフルエンサーとは単にフォロワーをたくさん持っているだけの人のことをいうのではないのだなということです。

皆さんもインフルエンサーの方を活用することがあれば、参考にされてみてください。

また他にもこの本の内容で紹介したいことがたくさんありますので、引き続き配信していきたいと思います。

そして、ぜひ買ってみてください!

(バックマージンはもらってないので、ご安心を!笑)

ではまた次回ー!

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