最近、大きなビジョンや駅構内で、アイドルの誕生日らしき広告よく見るなーと思っていませんか?
実はそれ応援広告もしくはセンイル広告といって、流行っているK-POPアイドルなどのファンが直接広告を出稿してそのアイドルを応援するというちょっと変わった広告なのです。
え?アイドルのファンが直接出す?と不思議に思う方も多いはず。
そこで本記事では、アイドルの応援広告/センイル広告とは一体何なのか。
またなぜ流行しているのか、日本・韓国の事例や費用、出稿方法などについて徹底的に解説しました。
目次
応援広告とは?アイドルを応援するためのアイドル広告
引用:https://note.com/nako10100/n/nd448be3c745b
応援広告とは、韓国では主流のアイドルを応援するためにファン自らが出す非営利目的の広告のことです。
最近、東京の大型ビジョンやSNSなどでも、K-POPアイドルの映像がよく流れているのを見かけるのではないでしょうか。
もしあなたがそれらを街中で見かけたのであれば、それはファンたちによる応援広告の可能性があります。
この応援広告で最も驚きなのが、広告代金は、法人などではなく、一般のファンたちがファングループの中でお金を出し合って広告をすることです。(もちろん企業が出す場合もあります)
通常広告は、営利目的で企業が出すことが多いですが、この応援広告の場合は営利目的ではなく、「このK-POPアイドルをもっと有名にしたい!」とか「お誕生日に何かできることをしてあげたい」というファンの心理で広告を打ちます。
そのためか、WEBなどの広告で実質的な数字データを求めるよりも、とにかく広く目立つ広告が好まれます。
韓国ではセンイル広告と言われている
この応援広告は、韓国では「センイル広告」と呼ばれています。
「センイル(생일)」とは韓国語で「誕生日」を意味します。
他にも「芸能人広告(연예인광고)」と呼ばれたりもします。
もし韓国旅行に行かれる場合は、韓国国内の駅やバス停、ビルなどに注目してみてください。
きっとアイドルの写真を中心にメッセージが添えられた広告を目にするはずです。
出典:Twitter
韓国で応援広告/センイル広告が急増!その理由とは?
では、なぜ韓国で、応援広告/センイル広告が普及したのでしょうか。
調査したところ、どうやら韓国のアイドルを国民がプロデュースするという番組が影響を与えているようです。
その番組名は、プロデュース101です。
PRODUCE 101とは
PRODUCE101とは、韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された公開オーディション番組であり、過去にはI.O.I、Wanna One、X1など、K-POP好きなら誰でも知っているスターを生み出しています。
この番組の仕組みは、様々な事務所に所属する101人の練習生が参加して、韓国の視聴者(国民プロデューサー)による投票でプロデビューが決まるというまさにサバイバルオーディション番組なのです。
驚くことに投票するためには、1投票あたり10円を国民プロデューサーが支払うことになっており、専用サイトやSMSを通じてみんな投票を行っています。
公式サイトで推しメンを選んで、投票
Produce 101公式サイトで自分がプロデュースしたい人を選んで投票するやり方です。
投票は期間が定められていて、一定期間がすぎると募集終了します。
SMSを使って、投票
またSMSで「#0011」の番号に、自分の推しメンを記入して、投票することもできるそうです。
すると、携帯料金から自動的に1投票あたり10円が課金されるのだそう。
そんな仕組みがSMSを使ってできるとは知りませんでした。
JO1もPRODUCE 101 JAPANから誕生
日本でも大人気のJO1も国民投票によるオーディションによって結成されました。
この国民がアイドルをプロデュースするという文化がこれらの番組を通して出来上がり、今の応援広告/センイル広告のように、ファンたちが積極的にお金を出し合いアイドルを応援するという文化につながっているのだと思います。
応援広告の種類は3種類
応援広告の種類は大まかに分けて、下記の3種類があります。
- お誕生日広告
- 周年記念日広告
- イベント告知広告
これらを説明していきます。
お誕生日広告
応援広告で最も多く出されるのが「お誕生日広告」です。
お誕生日広告とは、アイドルの誕生日をお祝いするために誕生日限定で出す広告のことです。
周年記念広告
K-POPの何周年記念などを祝うためにファンたちが広告することをいいます。
グループに対する熱が物凄いK-POPファンたちは、よく記念日をお祝いします。
イベント告知広告
引用:https://twitter.com/nichipu101pick/status/1332641371375640578?s=20
K-POPのライブイベントや新曲リリース発売などがある時に広告します。
ただ実際には、圧倒的にお誕生日広告と周年記念日広告が多いのが現状です。
応援広告の主な広告手法
応援広告の主な広告手法は下記の3つがあります
- 街頭ビジョン広告
- 駅構内でのポスター広告
- コーヒーカップフォルダー広告
- ラッピングバスなど宣伝カー広告
- SNS広告
などです。これらを順に説明していきます。
街頭ビジョン広告
今日から17日までのユニカビジョン見てきたー💜
10分も撮ってられないでしょ〜😂とか言ってたのに、結局最初から最後まで全部撮りました🤣👍🏻💕
①#ユニカビジョン#BTS#FakeLove #IDOL pic.twitter.com/oYhi4T1v2W— BTS❤EMI (@BTS13061291) October 11, 2018
こちらは西武新宿駅前にあるユニカビジョンという大型ビジョンですが、かなり大きい三面スクリーンに大音量で放映されるので、ものすごく目立ちます。
ここで放映される場合は、通りがかりの人や放映予定を知ったファンたちがユニカビジョンの前に来て、放映の様子を写真や動画で撮影してシェアしているのをよく見かけます。
全国各地の街頭ビジョンで応援広告を出すことができます。
駅構内でのポスター広告
引用:https://www.excite.co.jp/news/article/TokyoSports_1131658/
韓国内の駅では、よくこのアイドル応援広告を見かけます。
人通りが多い駅構内はPR効果もバッチリですね。
アイドル事務所周辺の駅に応援広告を出すと、アイドル本人が「認証ショット」を撮ってSNSにアップしてくれることもあるんです!
地下鉄や駅でのセンイル広告に関する詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
コーヒーカップフォルダー広告
引用:Twitter@フッキー
日本ではあまり一般的な広告ではないですが、韓国はコーヒー文化が発達していることもあって、コーヒーのカップフォルダーに広告を入れることもよくあります。
中にはカップホルダー専門の広告代理業者もいるぐらいです。
最近では渡韓できないこともあり、日本でもカップホルダーイベントを実施するファンの方が増えてきました!
カップホルダー広告は手元に残しておくことができるのが特徴で、多くのアイドルファンが「カップホルダー巡り」をして推しのカップホルダーをコレクションします。
カップホルダー広告に関しては、下記に詳細を書きましたので、ご覧ください。
ラッピングバスなど宣伝カー広告
引用:https://www.fante.jp/marketing-2270/
ド派手なラッピングバスや宣伝カーの広告は、街中の人に幅広くアピールすることができます。
日本だと、キャバクラなどの求人情報の広告をよく見かけますが、ド派手な装飾とリズミカルな音楽は確かに記憶に残りやすく、アーティストの曲などが大音量で流れていればインパクト抜群なのは間違いありません。
トラックやバスでのセンイル広告に関する詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。
SNS広告
最近人気なのがインスタグラムやYouTubeを使ったSNS広告です。
価格も安く、世界中に発信できるコスパの良さからSNSで応援広告を行うファンが増えています。
日本での応援広告/センイル広告の事例
ここで日本での応援広告の事例をより詳しくみてみましょう。
アーティスト名:鶴房 汐恩(JO1)
日付:12月11日
目的:誕生日広告
広告場所:ユニカビジョン 西武新宿駅前
アーティスト名:チャニョル(EXO)
日付:2020/11/27
目的:お誕生日広告
広告場所:カップホルダー
韓国・海外での応援広告/センイル広告の事例
引用:https://www.fante.jp/marketing-2270/
国:中国
アーティスト名:セフン(EXO)
日付:不明
広告場所:飛行機
引用:https://news.zum.com/articles/55570410
国:中国
アーティスト名:ジミン(BTS)
日付:2019/10/13
広告場所:ビル
引用:https://note.com/nako10100/n/nd448be3c745b
国:韓国
アーティスト名:カンミンヒ
日付:不明
広告場所:カップフォルダー
応援広告/センイル広告を出稿する方法
応援広告を出したい場合には、下記の順番で応援広告を出すことができます。
- 応援広告の種類を決める(ビジョン広告、カップフォルダー広告など)
- 広告代理店を探す
※通常日本の広告代理店は、個人からの広告を承っていないので、専用の広告代理店を探す必要があります。 - 広告素材を準備(動画や画像データなど)
※広告素材に使用する著作権、肖像権などは広告主側でクリアしておく必要があります。 - 広告代理店に問い合わせして、素材など審査
- 素材が広告に使用して問題ないものであれば、本申込
- 広告代理店に支払い
- 広告放映
問い合わせする広告代理店にもよりますが、基本的に2~3ヶ月前には申し込みをして、素材審査を受けておいた方がいいです。
素材によっては、審査に受からず、また広告素材を作り直す必要があります。
応援広告/センイル広告はいつからいつまで配信されることが多いか
応援広告の期間は通常かなり短いです。
理由は誕生日広告などがメインであり、一つの広告で2-3日間が平均です。
交通広告は基本1ヶ月単位での契約になるので、誕生日の前後1ヶ月程度実施する方が多いようです。
応援広告/センイル広告の値段や費用について
大型ビジョン広告の価格は、10万から300万円程度。
平均は30万円くらいですが、期間によって大幅に違います。
1日だけだと、だいたい10万円-20万円くらいで広告を打つことができます。
駅構内だと場所によって、かなり差があるようで、10万から200万とこれも様々です。
下記のサイトで駅構内の広告金額を調べることができますので、興味がある方はぜひご覧ください。
https://www.oricom.co.jp/special/ryokin/ekibari_ryokin.html
コーヒーカップホルダーの場合は、だいたい5万から15万程度が相場です。
この場合印刷代金、配送費用などもかかってきます。
ラッピングバスなど宣伝カーは、バス丸ごとラッピングする場合は120万以上かかる場合が多いようですが、バスや車の一部での広告だと10万ぐらいから出せる場合もあるそうです。
最も安いのがSNS広告で、インスタ広告やYouTube広告は3万円程度〜流すことができます。
おすすめの応援広告代行業者をご紹介!
応援広告がスムーズに行えるよう、専門の代行業者に依頼すると良いでしょう。
そこでおすすめの代行業者3社をご紹介したいと思います!
センイル広告エージェンシーJAPAN
センイル広告エージェンシーJAPANは、K-POPアイドルの応援広告/センイル広告を専門に扱っている代行業社です。
お取り扱い媒体は街頭ビジョン、交通広告(バス・地下鉄)、SNS広告(インスタ・YouTube広告)、カップホルダー広告など幅広いのが特徴です!
複数の媒体で応援広告を実施したい方にオススメの代行業社です。
センイル広告エージェンシーJAPANの公式サイトとTwitterはこちら↓↓↓
公式サイト:センイル広告エージェンシーJAPAN
Twitter:@birthday_ad_jp
PAPPINS
PAPPINSはK-POPに関する様々な代行サービスを行っている業者です。
カップホルダーやケーキ、地下鉄広告、グッズ制作など、様々な制作を代行してくれます。
まとめて制作依頼したい!という方にオススメです。
実績も豊富なので安心ですね。
PAPPINSの公式サイトはこちら↓↓↓
イチオシコリア
イチオシコリアは韓国総合エンタメ代行業者です。
カップホルダーなどのグッズ制作やケーキ制作、地下鉄広告など、様々な代行サポートを行ってくれます。
カップホルダーイベントを実施するなら配布するグッズも一緒に制作依頼できますね。
イチオシコリアの公式サイトはこちら↓↓↓
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