みなさん、最近MEOという言葉をよく聞くようになりませんでしたか?
MEOとは、Map Engine Optimizationの略称でいわゆるGoogle MAP向けの地図エンジンで最適化を図ることを指します。
Googleなどの検索エンジンの最適化を図るSEOのマップバージョンということですね。
実は今、Google Mapなどで直接お店を検索して行く人が急増しており、外国人観光客もみなGoogle Mapを活用してお店に行くようになっています。
そこで今回の記事では、MEOについて全くわからない。インバウンドに効果的なMEO対策について知りたい!という方に向けて、その基礎から効果的な事例までお伝えいたします。
目次
MEO対策とは、Google Maps上で上位表示されるために行う全ての取り組み
もう一度わかりやすくMEO対策について説明すると、MEO対策とはGoogle Maps上で自社の店舗情報が上位表示されるために行う全ての取り組みのことを言います。
例えば、あなたがラーメン屋を営んでいるとして、ラーメンを食べたがっているユーザーがGoogle Maps上で「ラーメン」と調べたときに、MEO対策がしっかりとできているラーメン屋の情報は検索上位に表示されやすくなります。
検索したユーザーは、検索結果の上から10番目ぐらいまでの店舗情報をユーザーは見てどこに行くか決めることが多いです。
特に1-3番目まではよく見られるため、より高い確率で集客につなげることができます。
ですので、あなたがもしMEO対策を行って集客につなげたいのであれば、Google上でしっかりとあなたのお店が評価され、1-3番目以内に表示されるよう、努力を重ねることが重要になります。
MEO対策において重要な4つのGoogle Mapsの指標
ではどのようにして、Google Maps上で検索上位に表示されるようにすれば良いのでしょうか。
実はMEOにおいて非常に重要なGoogle Maps内の4つの指標があります。
このGoogle Maps内のアルゴリズムの指標は必ず覚えておいた方が良いです。
①距離
これは当たり前と思われるかもしれませんが、ユーザー検索したところから、対象となる店舗までの距離が検索順位に大きく反映されます。
いくらMEO対策ができているラーメン屋があったとしても、ユーザーがそのお店から何十キロも離れた場所から「ラーメン」と調べた場合、そのお店は優先的に表示されず、近くのラーメン屋が優先的に表示されます。
※たまにMEO対策の業者で、飲食店の方々がこの距離によって検索結果が異なることを知らないことをいいことに、あたかも自分たちのおかげで検索結果がよくなりましたと言っている業者もあるようなので、ご注意ください。
②情報の関連性
二つ目は、検索キーワードと対象店舗との関連性です。
例えば「ラーメン」であれば、ラーメン屋さん以外の情報が出ることはないですし、「ラーメン 格安」と調べたのであれば、Googleが判断する近くの「ラーメン 格安」に該当する店舗を優先的に上位表示させるようになっています。
また意外に知られていないのが、Google Mapsのオススメ度です。
レビューの横におすすめ度○○%という表示があり、ユーザーが普段選ぶ料理屋レストランの種類、保存・評価した場所、訪れた場所や類似した場所、Google Mapsおよび、Google検索で場所に対して行った操作などに応じて、おすすめ度を表示してくれます。
つまり、ユーザーがGoogleのサービスを使えば使うほど、その精度は向上するということです。
③情報の充実性
3つ目は、情報の充実性です。
要は、Google Maps(実際にはGoogleマイビジネス から情報を入力する)にしっかりと正確な情報、最新情報、魅力的な写真、お店の特徴がわかる紹介文、レビューへの返信などをやっているかどうかです。
ここは事業者がMEO対策において、今すぐにでもできるところですので、要チェックです。
先ほどの②の関連度にも関わってくるので、できるだけ多くの情報を正確に入れておきましょう!
情報発信の頻度も重要です。
④知名度(サイテーション)
最後に、知名度がGoogle Maps上で上位表示させるために非常に重要な項目です。
Google Mapsで調べている人はもちろんみんなから支持されている人気のお店にいきたいという欲求があります。
ですので、Googleはそのお店の知名度を総合的に判断して、優先的に表示するようにしているのです。
ここで最も重要なのはGoogleはGoogle上の情報だけで、知名度があるなしを判断している訳ではないということです。
あらゆるプラットフォーム、FacebookやTwitterなどのSNSなどでも頻繁に話題になっているかどうかをチェックして、判断しています。
上記の4つの指標を是非覚えてください。
またMEO対策でもう一つ重要なことは、リスティング広告やFacebook広告などのように、お金を払えば上位表示されるということがないのです!
ですから、事業者の皆様は本当に上記の4つの指標をもとに、コツコツとGoogle内の評価を高め、お客様からの信頼を集めるしかないのです。
インバウンドMEO対策とは、多言語でMEO対策すること
また近年では、外国人観光客が3,000万人を超えるなど、インバウンド市場の伸びが非常に活況で、飲食店や観光施設の皆様として是非とも捉えたい市場だと思いますが、その外国人客のほとんどがGoogle Mapsを使っています。
ですから、もし外国人インバウンド客を狙いたいのであれば、多言語でMEO対策することが非常に重要になります。
インバウンドMEO対策というワードを聞いたら、すなわち多言語MEO対策であると思ってください。
なぜ、MEO対策がインバウンド対策に効果的なのか?
では改めて、MEO対策がインバウンド対策になぜ有効なのかポイントをまとめておきます。
- 全世界中で67%を超える圧倒的な使用率
- あらゆる言語に対応
- 旅ナカでオススメのレストランを検索し、すぐにナビゲーションしてもらえる
今回はMEO対策の事例をメインに紹介したいので、これぐらいにしておきますが、より詳しくGoogle Mapsがなぜインバウンドに重要なのか知りたい方は下記の記事をご覧ください。
インバウンドMEOが効果的な業種
インバウンドMEOが効果的な業種は下記です。
もし読者の皆様方が下記の業種に該当するのであれば、インバウンドMEOはしっかりと行った方が良いでしょう。
- 飲食店
- カフェ
- お土産店
- 観光施設
- 商業施設
- 宿泊施設 etc..
観光の裾野は広いですから、本当に幅広い方々が関係すると思います。
インバウンドMEO対策の施策事例10選
では、ようやく本記事の本題。
インバウンドMEO対策の施策事例を10個選抜いたしましたので、ご紹介いたします。
MEO対策で何をしたら良いのかわからない方、必見です。
①多言語で店名を登録する
某もつ鍋専門店では、登録名称をきちんと多言語でGoogle Mapsに登録しており、外国人の方に認識してもらいやすいようにしています。
日本語登録だけ(通常何もしていない場合、日本語が自動で登録されている)の場合、Googleが勝手に翻訳してくれていることもありますが、中には翻訳されていなかったり、翻訳されていても内容が間違っていたりすることがあります。
それらを避けるために、正式な多言語の名称を作成し、それらをGoogle Mapsに登録しておくと良いでしょう。
某もつ鍋専門店では、多言語で登録し、また積極的にGoogle レビューを書いてもらうようにすることで、「もつ鍋」などと調べた時に上位に表示されやすくなっています。
②英語で店舗の住所を登録する
店名と同様、店舗の住所も英語で登録します。
こうすることで、外国人の方でも間違えることなく、住所を認識することができます。
※以前、多言語で登録を試みましたが、Googleが様々な多言語の登録情報を勘違いして、住所がゴチャゴチャになってしまったので、英語のみで大丈夫です。
③多言語でのコメント返信
Googleマイビジネス に登録し、店舗のオーナーになると、Googleレビューに対して、コメント返信することができるようになります。
この小まめなコメント返信はお客様との関係を強固にする上でも、Google上の評価を高める上でも重要です。
日本語でコメント返信したとしても、Google翻訳すれば読むことができると思いますが、できればネイティブのスタッフもしくは多言語コメント返信の代理業者に依頼して、現地語で返信すると良いでしょう。
④Googleレビュー投稿を促す多言語POPを作る
通常のお客様はGoogleレビューの存在は知っていても、なかなか投稿までしてくれることはありません。
ですが、ユーザーがGoogleレビューについて意識していないだけの場合も多いので、Googleレビューの存在を教えて、投稿してもらうように促すだけで、効果は違ってくるものです。
できれば、Googleレビュー投稿してくれれば、トッピング無料などのサービスをつけるとより投稿につながりやすくなります。
⑤多言語メニューを作成し、投稿を促す
外国人のお客様は基本的に日本語を読むことができないので、できれば多言語メニューを作成して、そのメニューをGoogleマイビジネス から投稿しておくと良いです。
実際多言語メニューがあることで外国人のお客様がそのメニューを写真撮って、レビューで投稿してくれる場合があります。
多言語メニューがあるということは外国人のお客様にとって、そのお店を利用する安心材料の一つになりますので、是非とも用意しましょう。
金額は数千から数万円程度で収まると思いますので、比較的用意しやすいのではないでしょうか。
⑥魅力的な料理写真を投稿する
これはインバウンドMEOだけに関わることではないですが、ユーザーはそのお店の写真を見て、直感的に美味しそうと思えば、そのお店に行くことも多々あります。
ですので、美味しそうな料理写真は非常に大事です。
できれば、プロに撮影依頼して、より魅力的な料理写真を投稿することをオススメいたします。
仮にオーナー側が何も情報を登録していない場合は、ユーザーが投稿した写真を検索結果のトップに表示させていますが、Google Mapsはオーナーが投稿した写真を優先的にトップに表示させる傾向がありますので、どんどん魅力的な写真を投稿しましょう。
⑦外国人パワーブロガーなどインフルエンサーを使う
これは先ほどの4つの指標でいう「知名度」に関わる部分ですが、もし店舗の知名度が足りない場合は、外国人インフルエンサーに情報発信をお願いして、店舗の知名度を一気にあげることも一つの手です。
先ほどお伝えしたようにGoogleはGoogle上の情報だけで、そのお店の知名度を判断しているのではなく、様々なプラットフォーム、SNSでいろんな方から話題にされているかなどを総合的に判断しています。
外国人インフルエンサーのコネクションがない方は、専門の代理業者に頼むと良いでしょう。
- 外国人インフルエンサー代理店
・UUUM株式会社
・株式会社LIFE PEPPER
・株式会社IW
⑧Trip AdvisorなどのOTAサイトでも登録
Googleはいろんなプラットフォームに正しい情報が登録されているかどうかを一つの評価対象としています。
ですので、例えばTrip Advisorやyelp(アメリカのグルメサイト)など無料で登録できるプラットフォームには是非とも登録しておくべきです。
登録は面倒と思うかもしれませんが、無料なものは全て活用しましょう。
⑨MEO分析ツールを使う
自店舗の情報がどんなキーワードで調べられた時に何位で表示されているのか、直接検索と間接検索の数の推移などを分析することで、今現在のGoogle Maps内の自店舗の状態がわかります。
最近はツールは様々あるようですが、今回はGyro-nという分析ツールを紹介しておきます。
これはユニヴァ・ペイキャストという会社が出しているMEO分析ツールですが、使い方もシンプルで上記のキーワード検索順位、直接検索・間接検索の推移などの情報がわかります。
さらに通常Googleマイビジネス では、3ヶ月以上前のデータは保持していませんが、Gyro-nであれば18ヶ月間のデータを保持することができるので、例えば一年前のデータと見比べたい時に有効です。
また英語、中国語などにも対応しているので、インバウンドMEOでも活躍します。
⑩おもてなし、ビジョン共有、投稿促進
最後に非常にアナログではありますが、最高に結果が出るやり方を共有いたします。
それは「おもてなし、ビジョン共有、投稿促進」です。
とあるもつ鍋屋さんのGoogleレビュー数はこれをやり始めてから、一気にレビュー数が増えて、1,500件以上ものレビューを獲得しています。
簡単にいうと、きちんとお客様に接客して仲良くなってから、自社が目指す世界観、お店のこだわりなどを話し共感を得た上で、その世界観を共に実現するため、Googleに感想を書いて欲しいと伝えるのです。
ここで重要なことは「お客様に対しておもてなしをする」という姿勢です。
外国人に対して、ビジョンを共有するというのはなかなか難しいでしょうから、とにかくノリを大切にして、仲良くすることを意識してください。
(※もちろんですが、決してGoogleレビューを獲得するためだけにやるべきではありません。お客様のことを考えたおもてなし精神がメインであって、あくまでも副産物としてGoogleレビューがあると捉えた方が良いです。)
オリンピックはスグそこ!インバウンドMEO対策を行い、外国人観光客を集客しよう!
2020年はオリンピックイヤーです!
いますぐにインバウンドMEO対策を行い、外国人観光客を集客しましょう!
とは言っても、めんどくさい、誰か専門の方にお願いしたいと思われる方は、弊社株式会社IWでもインバウンドMEO対策を専門に行っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
インバウンドMEOから、プロカメラマンによる写真、外国人インフルエンサーの招聘まで一気通貫して行うことができます。