韓国はインターネットの普及率が95%以上と世界でも有数のインターネット大国であることが知られています。
それは1997年に起こった経済危機により国が破産状態に追い込まれたあと、韓国経済再生のためにIT関連産業の育成を目玉にすえた結果といえます。
2020年の現在、その韓国では現在どんなSNSやインターネットサービスが流行っているのでしょうか。
最新の状況を見てみましょう。
目次
最新版!韓国SNS利用状況ランキング
韓国で人気なSNSはなんなのでしょうか?
2019年最新の利用状況ランキングをお伝えいたします。
DIGITAL 2019によると、韓国で人気なSNSは以下の通りになっています。
第一位 KAKAO TALK|アクティブ率83%
これは韓国で使われているいわゆるLineのようなもので、韓国ではLineよりもKAKAO TALKが人気です。
仕様はほぼLineと一緒で、黄色のアイコンが印象的です。
韓国人の友達とチャットするときは、KAKAO TALKをダウンロードしていると便利ですよ!
第二位 YOUTUBE|アクティブ率80%
日本でも大流行しているYOUTUBE。
韓国でも同様で、テレビの代わりに見る人も多くなっている様子。
YOUTUBEの人気に伴い、YOUTUBERという職業も注目を集めています。
第三位 Facebook|アクティブ率61%
最近では若者離れがすごいと言われているFacebookですが、アクティブ率は第3位の61%とまだまだ人気な様子。
利用者層でいくと、性別ごとでは男性はFacebookのシェアが大きく、女性はInstagramの使用率が高く、年代別に見ると若年層はFacebook,Instagramが強い傾向があります。
これは日本ともほぼ同様だといえますね。
第四位 Instagram|アクティブ率46%
インスタ映えという言葉が日本語でもあるように、「인스타각(インスタガク)」という言葉が韓国でも存在します。
若者を中心に流行り、旅行先にいったら素敵な旅の写真をシェアしている人を多数見かけますね。
第五位 KAKAO STORY|アクティブ率33%
KAKAO TALKを運営する株式会社KAKAOが出しているSNS。
まさにインスタグラムとほぼ同様の仕様で、KAKAO TALKアカウントを持っている人なら誰でもすぐに始められるため、大流行したそう。
ただ最近はインスタグラムなどの台頭により、アクティブ率が下がってきているみたいですね。
韓国のインターネット・SNS事情
冒頭でのべたように韓国は早くからIT社会として発展してきたため、日本人にはあまり馴染みがない独特のITサービスが存在します。
では、なぜ韓国ではインターネット普及率95%以上とこんなにもインターネットが普及したのでしょうか。
その歴史的な背景を下記に詳しく解説します。
経済破綻からの脱却戦略がIT戦略
そもそも韓国は朝鮮戦争のあと、自由や民主政治を犠牲にしてひたすら貧しさからの脱却に邁進していました。
そして、ようやく「漢江の奇跡」と呼ばれる経済発展を成し遂げ、1990年代半ばにはOECD(経済協力開発機構)の加盟国にもなりましたが、それでもまだ韓国は世界から先進国の仲間入りを果たしたと見られませんでした。
そして、1997年に起こった経済危機で国が破産状態に追い込まれたあと、1980年代以降のアメリカがパソコンの発達によって膨大な雇用を確保できたという先例にならい、韓国も情報先端化に国の盛衰を託すようになりました。
1999年3月に金大中(キム・デジュン)政権は「サイバーコリア21(第2次情報化促進基本計画)を発表し、単なる夢や希望を語るのではなく、具体的な数値を示して国土の隅々まで情報インフラの整備に最善を尽くすことを明らかにしました。
この結果、韓国でブロードバンド(高速大容量)のサービスが始まったのは1998年ですが、わずか4年で加入者が1000万人(加入率70%)を超えました。
2002年当時の日本では、インターネットの普及率は57.8%だったのですから、ITに関していえば韓国の方が先に発展していたことがわかります。
自撮りが多いのは財閥が原因!?
またもう一つ韓国人のSNSの利用の仕方で特徴的なところがあります。
それは”自撮り”です。
みなさんも、韓国人の旅行客で自撮りしているところをよく見かけるのではないでしょうか?
実はその理由は経済的なところにあるようです。(あくまでも筆者の仮説です)
こちらは2011年のデータですが、10大財閥の売上高の総計は韓国GDPの76.5%を占めています。
しかし、財閥系に就職している人数は国民のたった6.9%なのです。
つまり、韓国国家の売上76.5%が国民6.9%に集中しているということなのです。
ここからわかることは、超格差社会という事実で、よく受験シーズンの熾烈な争いの様子がテレビでも流れますが、あの背景にはこの財閥の経済に与える影響があったのです。
またこのような背景から、就職するためには熾烈な争いを強いられ、結果として自己承認欲求が渇望し、SNSで自分を表現また様々なユーザーからの「いいね!」という他者からの承認がますます韓国人の若者たちをSNSへどハマりさせているのだと考えています。
韓国人は個人ブログ・SNSで訪日の情報収集する?
そんなインターネット大国でSNS文化も盛んな観光人旅行客は、訪日旅行の際、どのように情報収集しているのでしょうか。
観光庁によると、韓国人観光客は、個人ブログそしてSNSから情報を仕入れて、それを参考に旅程を決めている人が多いということがわかります。
率でいくと個人ブログが最も役にたったと回答した人が全体の55.5%、SNSが30.3%と3位のガイドブック15.6%と比べても、かなりの差があることがわかります。
韓国では企業発信の情報よりも、個人が発信している情報の方が信頼されると言われますが、ここにその結果が反映されていますね。
韓国人客を集客するには、この個人ブログとSNSをどう活用するかが鍵になりそうです。
韓国独特の検索エンジン・SNSを紹介
また上記のランキングに入ってなかった韓国独特の検索エンジン・SNSも存在しますので、ここで詳しく解説します。
NAVERとは?
NAVERとはいわゆる韓国版GOOGLEであり、韓国の人が何かを調べるときはよくNAVERを使って調べています。
日本人の人にとってはNAVERといえば「NAVERまとめ」というサイトで知っている人もいるかもしれません。
NAVERまとめはいわゆるまとめサイト的な感じですが、韓国人はその存在を全く知りません。
韓国の人にとって、NAVERとは検索エンジンであり、GOOGLEとの一番の違いは、個人ブログがよく見られる仕様になっていることです。
その辺りのより詳しい話は、こちらの記事で解説しましたので、是非ご覧下さい。
NAVER CAFEとは?
NAVER CAFEとは、NAVERが運営するサービスで2003年リリースされました。
時間や場所、趣味など幅広い分野で情報交換できるサイトで、日本でいうと一昔前に流行ったミクシーのようなサービスです。
あらゆるカフェコミュニティが存在し、自分と同じ趣味を持つ人が集まり、情報交換を行うことができるので、より有益な情報が得られることがあります。
日本旅行専門のコミュニティも多数存在し、一番有名なのは「ネイルドン」というカフェコミュニティが最も利用者数が多いです。
そのコミュニティ内で積極的に情報発信しているブロガーさんたちもいるようですね。
NAVER BANDとは?
もう一つの独自のサービスは、NAVER BANDです。
BANDは、韓国NAVERの子会社である「キャンプモバイル」が運営するソーシャルネットワークサービス(SNS)で、「バンドでグループを1つに束ねる」という意味から名付けられ、当初は大学生の様々なコミュニティ向けに企画され、次第に小規模コミュニティとして人気を集めました。
その後、学校名を入力して同じ大学の友だちや母校の同級生を探す「同級生探し」機能が追加されると急激にユーザー数を伸ばしました。
今では30代以上の方に人気があるアプリのようです。
しかし、こう見てみるとやはり韓国ではNAVERの力はかなり大きいようですね。
今度はそのNAVERやSNSの活用事例を紹介します。
韓国ブログ・SNSプロモーションの事例
ここでそのブログやSNSをどうやって活用し、プロモーションしたらいいのか、事例をいくつか紹介いたします。
韓国人パワーブロガーを招聘&記事配信
韓国人のブロガーさんの中では、日本旅行専門や食レポ専門のブロガーさんもいて、そういった人たちにレポート記事を配信してもらうことができます。
ブロガー招聘に当たってもちろん費用は発生いたしますが、とある飲食店では韓国人来店数「0」から月間で「700名以上」来るようになった例もあって、費用対効果は抜群といえます。
詳しい事例はこちらから無料ダウンロードしてみてください。
韓国人パワーブロガー全事例集無料ダウンロード韓国人インスタグラマーは日本人と○○が違う
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韓国でもインスタ映えが流行っていますが、韓国と日本とではインスタ映えの主体が違うようです。
日本の場合だとシャイな性格なせいか、「メインは背景」などになることが多いですが、韓国の場合あくまでも「メインは人物」です。
背景はその人物を引き立たせるためにあるという考え方なので、その風景と一緒に撮った時に自分が映えるかどうかが最も重要なポイントなのです。
またインスタ映えするところがあれば、例え周りに何もなくてもそこにいって写真を撮ってSNSでアップするのが韓国人の特性です。
ですから、韓国人を観光誘致する場合には、どうしたら一緒に撮った人物が引き立つようなレイアウトになるのか考えるといいと思います。
韓国ブログ・SNSの最新トレンドを把握してプロモーションに活かしていこう
いかがでしたでしょうか。
韓国人を集客するには、個人ブログ、SNSなどの活用が非常に重要のようです。
目まぐるしく変わるインターネット市場、それも外国人が使うものとなればより一層ハードルがあがると思います。
弊社株式会社IWは韓国人マーケティングの専門企業として、サポートすることができますので、韓国人集客に興味がある企業様はお気軽にお問い合わせください。